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釜山~大阪間の国際クルーズ船、運航再開へ

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    2022.12.05.

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- 民間交流拡大、地域経済活性ㅁ化、日韓友好強化への期待-

 

 韓国の海洋水産部(長官・趙承煥(チョ・スンファン))は、12月1日(木)午前、韓国の国際定期フェリー「パンスタードリーム(PANSTAR DREAM)」が大阪港で乗客約120人を乗せ、釜山(プサン)港に入港することを明らかにした。パンスタードリームが乗客を乗せて正常運航するのは約900日ぶりとなり、これはコロナ禍で運休してきた日韓航路が本格的に再開されることを意味する。

 

 韓国と日本は両国の観光需要が大きく回復し、旅客船の運航再開を求める声が高まったことを受け、10月28日(金)、国際クルーズを含め、本格的な日韓間のクルーズ再開を決め、11月4日(金)から日本国籍の高速船が福岡~釜山を結ぶクルーズ航路を運航している。

 

 12月1日(木)、パンスタードリームの釜山港入港を皮切りに韓国籍客船の日韓航路も再開される。パンスタードリームは、一カ月間5~50人余りの乗客を乗せ、釜山~大阪航路の試験運行を行うなど、旅客輸送の再開を見据えた準備を進めてきており、大阪港の出入国管理体制の構築が終了したことから、本格的な運航再開に向けて動き出したのだ。パンスタードリームが運航する釜山~大阪航路は2002年開設されて以来、コロナ禍で運行が停止されるまで年間約3万3000人の旅客を輸送していた。

 

 一方、海洋水産部と釜山港湾公社(BPA)、(株)パンスタ―ラインドットコムは、国籍船社としては初めて日韓旅客航路が再開されるのを記念して、12月1日(木)10時30分、釜山港の国際旅客ターミナルでパンスタ―ドリームの入港イベントを開催する。同イベントには、 海洋水産部の宋相根(ソン・サングン)次官、 プサン港湾公社の姜俊錫(カン・ズンソク)社長、(株)パンスタ―ラインドットコムのキム・ヒョンギョム会長などが出席する予定であり、海洋水産部の宋相根次官が直接最初の入国者にフラワーネックレスを贈呈し、入国者を対象に景品の抽選など記念品の贈呈式も行われる。

 

 海洋水産部の宋相根次官は、「韓日旅客船の運航再開が、新型コロナウイルス感染症の影響を受け、苦境に立たされていた旅客船社と地域経済に追い風となるだけでなく、民間交流を促し、日韓友好関係の強化にも貢献するものと期待される。」とし、「国際旅客船とターミナルも随時点検し、旅客の安全にも万全を期したい。」と述べる予定だ。

 

 海洋水産部は、現在運航中の釜山~福岡航路と釜山~大阪航路以外の航路も早急に再開できるように日本の港湾局と持続的に協力して準備していく計画だ。